「休むと良くなるのに、練習へ戻るとまた痛む」。再受傷には、患部の回復度、筋力や動作、練習量、睡眠、復帰への不安など、複数の要素が関わります。過去のけがとその後の下肢のけがとの関連も報告されていますが、一人ひとりの原因を特定した研究ではありません。
1.「痛くない」と「競技に対応できる」は同じではない
日常生活で痛みがなくても、ダッシュ、急停止、方向転換、ジャンプなどでは、患部に大きく速い力が加わります。痛みだけで復帰を決めると、競技に必要な筋力、可動域、反応速度が戻り切っていない場合があります。
競技復帰は、練習の一部参加、通常練習、試合へと進める過程です。患部に加え、片脚動作、競技特有の動き、翌日の反応も確認します。ただし、全障害に共通する絶対的な復帰基準はなく、医師やリハビリ担当者との相談が大切です。
2.練習負荷が急に戻っていないか
休養中は、全身の持久力や競技動作への慣れも低下します。以前と同じ練習量へ一気に戻すと、身体が受け止められる量を超える可能性があります。時間、回数、強度、対人練習の有無などを分け、少しずつ戻しましょう。
終了後や翌朝の痛み、腫れ、動きにくさ、強い疲労を記録すると、負荷調整の手がかりになります。スポーツ庁の安全ガイドラインも、健康状態・体力・技能に応じた活動と、過度な負荷を避ける重要性を示しています。
3.患部以外と競技動作も確認する
例えば足首のけがの後に片脚で支えにくいと、着地や切り返しで膝や股関節の使い方が変わることがあります。患部のケアに加え、左右の筋力、バランス、体幹との連動も確かめます。
国立スポーツ科学センターでも、患部のリハビリテーションに加え、外傷・障害に至った背景の改善や競技復帰に向けたトレーニングを行っています。ただし、動きは一要素であり、フォームだけで再発を説明せず、練習環境や休養も合わせて考えます。
医療機関へ相談したいサイン
強い腫れや熱感、体重をかけられない痛み、関節の引っかかり、しびれ、頭部打撲後の頭痛・吐き気などがある場合は、練習を続けず医療機関へ相談してください。痛みが繰り返す場合も診断を受け、復帰計画を立てることが大切です。
まとめ
再発予防では、痛みだけでなく、競技に必要な機能、負荷の戻し方、患部以外を含む動作の確認が大切です。Body Kuuでは、医療機関での診断や治療を尊重しながら、状態と目的に合わせたコンディショニングをご提案します。センター南周辺で復帰後の違和感や同じけがの繰り返しが気になる方は、公式LINEまたはWebサイトからご相談ください。
参考資料
- スポーツ庁「スポーツの事故防止について」: https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop05/list/1372002.htm
- ハイパフォーマンススポーツセンター「アスリートリハビリテーション室」: https://www.jpnsport.go.jp/hpsc/facility/jiss/tabid/1392/Default.aspx
- Toohey et al.「Is subsequent lower limb injury associated with previous injury? A systematic review and meta-analysis」: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28784622/
- Ardern et al.「2016 Consensus statement on return to sport from the First World Congress in Sports Physical Therapy, Bern」: https://bjsm.bmj.com/content/50/14/853


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